スキップしてメイン コンテンツに移動

資本主義と存在

注意:このブログは、読者不在を心掛けつつ、白石俊平個人の私的な文章を面白くなく綴るものです。
====
資本主義は、「人がお金を払ってまで存在を望むもの」とそうでないものに事物を切り分ける。お金が払われないものには、存在は許されない。

もちろんこれは非常に単純化したものの見方だ。ただ、マクロな視点で見たとき、この傾向は疑う余地がない。

一つ紛れがあるとすると、ウェブという無限の情報空間が、「失われた存在」の保持と発見を容易にしていることである。ウェブがそうした情報をどれくらい保持していられるのか、その耐久度については、人類はまだ知らない。

こう考えていくと、世の中に物を存在させているのは人々の関心である。事物は、関心を向けられている時のみ存在する。人々がお金を払うかどうかは、関心のバロメーターである。

人が関心を失うと、その事物の存在は過去のものになる。「ある」ではなく「あった」になる。

資本主義が物事の生成と消滅を加速させるのは、自由競争のゆえである。どのような市場においても、激しい競争の末生き残れるのはごく一握りのプレーヤーのみで、それ以外は忘れられていく。そうして生き残ったとしても、破壊的イノベーションにより、市場そのものが忘れられていく。

存在とは、人々の記憶だとも言える。関心を向けられた対象は、人の記憶に留まれる可能性がある。多くの関心を強く集め続けること、それは存在という本質的に不確かなものを、少しでも確固たるものにしたいという、人間の根源的な欲求に思える。こんな欲求を抱くのはおそらく人間だけだ。なるほど、ハイデガーが人間を「現存在」と呼び表した意味はここにあったか。

またこうした欲求こそが、存在に対する執着であり、この執着が人間を苦しめる。この執着を解体しようとするのが、仏教における「空」の思想なのだろう。西洋哲学と東洋哲学は、存在論という根源的なレベルで深くリンクしていると今気付いた。

コメント

このブログの人気の投稿

目覚め

昨日、社員が初めて退職するという出来事を経て、1つの目覚めがあった。 経営者としての目覚めだ。 この目覚めを得るまで、非常に時間がかかってしまった。 ぼくに残された時間はあとどれくらいだろう? 間に合うと良いのだが。 詳細を省いて大局でものを考えること 従業員に対して、「あなたはかけがえのない人です」というメッセージを伝え続けること。 善なる意志を持って事業を組み立て、その最大限の拡大を図ること 最初の2つが今回得た目覚め。3番目はわかっていたつもりだったが、その重要性を再度確認した。 あとは実践あるのみ。全力で邁進するしかない。

「本好きの祭典」東京読書サミット#4を開催します!

今週土曜(7/6)、「 東京読書サミット 」というイベントを開催します📖 このイベントは今回で4回目。 毎回「本」と「本好きの人々」に囲まれた、幸せな空間を演出しております。 どんなイベントか? 今回で4回目ですので、だんだんイベントの「型」も定まってまいりました。 毎回こんな構成で行っております。 16:00-16:30 受付 16:30-16:35 はじめに 16:35-17:20 トークライブ 17:20-17:50 ビブリオトーナメント(予選) 17:50-18:00 10分間休憩 17:55-18:20 ビブリオトーナメント(決勝) 18:20-18:30 結果発表・写真撮影・終了 18:30-19:30 懇親会 ビブリオトーナメントとは? ビブリオトーナメントとは、参加者同士をつなぐために考案された 東京読書サミットの目玉企画 です。 このワークショップでは、まず参加者の皆さまをグループに分けたあと、グループ内で「わたしの大事な一冊」をテーマにプレゼン&ディスカッション。 その後投票を行い、一番「読んでみたい」と思わせる本の紹介をした方は、決勝プレゼンに進むことができます。 (決勝プレゼンと言っても、司会者との対談形式で進めますので、あがり症の方でも安心です) 決勝プレゼン後の投票で一位に選ばれたら、その方と、その方を輩出したグループの皆様にはちょっとした景品を贈呈いたします。 ちょっとしたゲーム要素があるおかげで、会話が盛り上がること、グループのメンバーと仲良くなれることは請け合いです😊 トークライブ トークライブは、ゲストが「わたしの大事な一冊」をテーマにして、縦横無尽に語り尽くします。 今回のゲストは(も)すごいです!今をときめく3名の女性著述家の皆様にお越しいただきます。 チェコ好き(トークライブゲスト) 旅と文学とついて書くコラムニスト・ブロガー。 ちょっと退廃的なカルチャーが好き。HNは大学院時代にチェコのシュルレアリスム映画の研究をしていたことから。 Twitter:  @aniram_czech 片瀬チヲル(トークライブゲスト) 『泡を叩き割る人魚は』で第55回群像新人文学賞優秀作受賞。 ソーシャルゲームのノベライズ化や、ゲームのシナリオなども手がけている。 Twitter:  c

白石は、経営者に転職しました

たまには自分の考えをまとめがてら、決意表明がてら、真面目な近況など。 弊社が運営してるテックフィードは、順調にDAUとか伸ばしてるものの、もっともっと勢いが欲しい。 何が足りないのか。考えた挙げ句、一番足りないのはぼくの経営スキルだと気付きました。 これまでエンジニア、ライター、エディター、コミュニティマネージャー、コピーライターなど色々やってきましたが、思えば真面目な会社経営というのは初めての経験。初心者です。 そこを深く反省し、経営に全力を投じられるよう、身辺整理を始めてます。バックオフィス兼秘書を雇い、なるべく開発から自分を遠ざけて、事業計画に時間を割こうとしています。コミュニティマネージャーを卒業するときに「0から1を生み出すことに人生を費やしていく」と、宣言してからもう5年。 「コンセプトメイカー」を名乗り、「関心で世界をつなぐ」という(企業)ミッションを打ち立て、いろんな企画ごとを作りまくった末に自分に足りなかった「経営」というスキルを今、全力で身につけたいと渇望しております。 これで経営もできるようになれば、より多くの、より面白いゼロイチが作れるようになるはず。ぼくに経営の才覚があるかはわかりませんが、精一杯頑張ります☺️ 白石は、経営者に転職しました!(今さらですが)