注意:このブログは、読者不在を心掛けつつ、白石俊平個人の私的な文章を面白くなく綴るものです。
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今、業務や個人的なことを徹底的に自動化しようとしているが、しないほうが良いことがあると気付いた。
自動化とは、考えなくても良くすることである。考えなくても良いということは、記憶にとどまらなくなる。記憶にとどまらないということは、ルールを守るような自発性も生じない。ルールを守るためのルールは存在しない。ルールを守るのは、いかなる手段を講じたとしても、最終的には人間の自発性なのだ。例え面倒でも、考えたほうがいいこともある。
ダイエットがその代表的な例だ。本能の赴くままにしておくと、たくさん食べてしまう。
他にも、ヒューリスティックに抗うなどもその例だ。放っておくと、脳は思考をショートカットしようとする。安易なレッテル貼りなどを行ってしまう。
こうした例を検討すると、結局「脳の自動化プログラム」に抗うべきところが、反自動化すべきところなのだと思える。
自動化すると、脳はすぐに適応し、そこについて考えなくなる。その適応には、ほとんど時間はかからない。2度ほど自動化の恩恵を受ければ、脳はその回路をショートカットしてしまう。このショートカットを起こさせないように、わざと反自動化するのだ。
依存症も、ヒューリスティックも、本能も、脳内で自動的に動作するスクリプトだ。しかも、一度インストールされてしまうと、除去は非常に難しい。スクリプトが起動してしまえば、その処理を押し止めるのは至難の業だ。できればインストールしない、インストールしてしまったなら、起動しないような習慣づけ(これにも反自動化が必要)を行うしか方法はあるまい。
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