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確認

注意:このブログは、読者不在を心掛けつつ、白石俊平個人の私的な文章を面白くなく綴るものです。
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最近振り返ろうとしている、長いくだらない思索の時間は、大人なら誰でも知っていることを、順を追って「確認」している作業だったという気がする。

例えば自分は決して特別じゃない、自分の人生に価値など見出さなくていい、自分を嫌う人がいるのはしょうがない、友だちなんていなくてもいい、歴史上の理由で決まっていることはたくさんある、何に価値をどれだけ感じるかなんて人それぞれ、体験できることには限りがある、人は理屈より先に感情で答えを出している、物事は言葉では表しきれない、言葉には毒も副作用もある、しかし言葉に代わるツールはない、法律や道徳には無視する自由もある、などなど。

数年前はこれらをわかっていなかったのかと思うと、自分の無知にぞっとする。いや、今でもわかったのかどうか不安が残るが。

しかしそもそも、こういうことを全く知らなかったはずはない。さすがに。だから「確認作業」だったのだ。何となく了解している、しかしそれが「何となく」だからこそ捉えきれていなかったことを、先人たちの言葉に触れることで確認し、実体を捉える作業だった。自分が世界について思い込んでいたことを引き剥がし、ただ事実がありのままに言葉になっているのに触れるだけで「気づき」だと感じていたことがよくあった。

だから、さんざん考えたあと「元の位置に戻った」「一歩も先には進んでいない」という感覚を持つことが多かったのだ。単なる事実確認だったからこそ。

小さい人間の常で、自分が曖昧模糊とした「哲学」とやらをしているとき、自分が高尚な事をしているような気分になって悦に入ったり、人にそれとなく自分の高尚さをアピったりしたものだ。

今では、本当にくだらない時間だったと思う。こんな確認作業をわざわざしなくとも、世界の実像を捉えられる人はたくさんいる。ただ残念ながら、ぼくには必要だったのだ。この小さな小さな人間には。くだらないけど必要な時間ではあった。一般には価値はないけど、ぼくには有用ではあった。

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