2016年2月10日水曜日

矛盾

注意:このブログは、読者不在を心掛けつつ、白石俊平個人の私的な文章を面白くなく綴るものです。 
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矛盾という単語を、このブログで何回取り上げたか知らない。同じタイトルで書いたこともあるかも知れない。それほどに、ぼくの中ではこの単語が大きな位置を占めている。

ぼくは矛盾を肯定する。そうしないと、社会も、人も、自分も肯定できないからだ。世界に矛盾が生じる理由の多くは、利他と利己のせめぎ合いによるものだ。利他は社会と言い換えてもいい。利他と利己、社会と個人の間には、論理的な断絶が深く横たわる。

ぼくは矛盾を歓迎する。矛盾と戦い抜いた結果に、シンプルさが生まれる。どうしようもないせめぎ合いはお互いを打ち消し合い、最後に本質的なもののみが残る。物事が複雑なままだとしたら、矛盾と戦い尽くしていないからだ。

ぼくは矛盾を愛する。矛盾を抱えた人間は魅力的だ。深く分裂した2つの顔を持つような人は、なんと複雑で味わい深いことか。強欲な慈善家。淫乱な聖女。心弱き文豪。LGBT。矛盾に悩み、乗り越えようと戦う姿は美しい。

矛盾を嫌い、世界に整合を求めていたのはいつのことだったか。矛盾は面白い。混沌は楽しい。変化は興奮する。不協和音は音楽に深みと刺激を与える。世界はなかなか面白い。