2016年2月2日火曜日

10度

注意:このブログは、読者不在を心掛けつつ、白石俊平個人の私的な文章を面白くなく綴るものです。 
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チームを率いている。スタートアップの、とても小さいチームだ。

スタートアップのチームを率いるなど、初めての経験である。ぼくだけではない。メンバー全員が、スタートアップなど初めての経験である。当然、うまくいかない。

生産性も低い。ビジネスに必要な知識もない。組織をどう導けば良いのかも、誰も知らない。だから学び、変化し続けていかなくてはならない。生産性を上げ、ビジネス感覚を養い、居て心地よい組織を作り上げていかなくてはならない。要は、場を絶えず変化させていかなくてはならないということだ。

しかし、現状にどれほど不満があろうとも、場をいきなり劇的に変えることは難しい。誰かの放った一言が、メンバー全員の心に深く突き刺さり、次の瞬間から見違えるようにメンバー全員が一つの方向に向かって動き出す…というのは、フィクションとしては面白いが、現実的にはなかなか難しい。

この文章のタイトルを「10度」としたのは、チャンスを捉えて、組織の向きを「10度」変えられたら御の字だ、と思えたからだ。

10度は、ほんの僅かな角度である。だが、それを3回繰り返すだけで30度変えられる。組織の向きが30度変わり、その角度が組織の向かう方向を決めるのだとすれば、その行く先は全く違ったものになるのは間違いない。

10度変えようとすればいい、というのは、リーダーにとっても楽な話だ。180度変えなければならないとなれば、歴史に残るような名演説でも打たなくてはならなそうだが、10度変えるというのであれば、限られた人の心をほんの少し動かせば、事足りるかも知れない。

大事なのは、確実に10度変えること。そして、10度変えるチャンスを見逃さないことだ。人は基本的には変化を嫌う。変えるのはほんの僅かでなくてはならない。そして、良い方向に変わったことを確認しなくてはならない。その時にはまた、新たな課題が見えているはず。その課題を克服するため、またほんの少し変える。この繰り返しが重要なのだ。